産後の浮腫はいつまで続く?メカニズムと浮腫ケアの徹底解説

産後知識

・産後の浮腫のメカニズムとは?
・産後の浮腫はいつまで続くのか?
・産後の浮腫のケアの方法

こういった疑問に答えます。

✔︎本記事の内容
1.産後の浮腫のメカニズムとは?
2.産後の浮腫はいつまで続くのか?
3.産後の浮腫のケアの方法

✔︎著者の経験
この記事を書いている僕は、整骨院・整体院で施術を10年経験。
整骨院・整体院を経営して5年が経ちます。
令和5年中に2店舗目の出店予定
毎月、産後骨盤矯正をご希望の新規患者様は月平均15人以上。
年間平均180人以上の産後のお悩みの方の施術に携わっています。

こういった僕が、解説していきます。

本文

■1. 産後の浮腫のメカニズムとは?

産後に浮腫が生じやすくなる原因としては、以下のものが挙げられます。

・その①:ホルモンバランスの変化
・その②:水分量の変化
・その③:疲労や姿勢

□その①:ホルモンバランスの変化

・どういうことなのか?
出産後は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が抑えられ、母乳をつくるプロラクチンというホルモンの分泌量が増えます。それによるホルモンバランスの変化が浮腫の原因となることがあります。

□その②:水分量の変化

・どういうことなのか?
妊娠中は、お腹に赤ちゃんがいて栄養を与えるために、ママの体内の血液量は増加します。
しかし、出産によって妊娠中に増加した血液は減少し、羊水が体外に排出されることでママの体内の水分量も低下します。
体内の水分を一気に失うことで身体が危機感を覚え、逆に水分を身体に溜め込んで守ろうと作用するので、浮腫みやすくなります。

□その③:疲労と姿勢

・どういうことなのか?
産後は赤ちゃんのお世話と睡眠不足になることが多く、疲労やストレスが溜まります。
また、授乳などで同じ姿勢が続くことが多いうえに身体を動かす機会がない為、疲労やストレス、運動不足から血流が悪くなり浮腫やすくなります。

※病気が原因の場合は要注意
産後の浮腫は多くの場合が生理的なものですが、一方で妊娠高血圧症候群などの病気が原因で浮腫が出てくることもあります。
その場合、医療機関の受診が必要です。
妊娠中の浮腫に加え、急激な体重増加・高血圧・頭痛などがあった場合は早めにかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

■2. 産後の浮腫はいつまで続くのか?

結論として、産後2〜3日目が浮腫のピークで、1ヶ月健診のころまでに徐々に落ち着いてきます。
ただ、帝王切開で出産した場合は、手術後安静にしている時間が長いため、浮腫が長引くことがあります。

産後はホルモンバランスや体内の水分バランスが一時的に崩れ、浮腫が生じやすい状態です。
授乳のため足を下にする時間が増え、重力の影響で足が浮腫やすくなります。

■3. 産後の浮腫のケアの方法

・その①:休息をとる
・その②:適度な運動とマッサージ
・その③:ナトリウムによる塩分の取りすぎ注意

□その①:休息をとる

・どういうことなのか?
産後、赤ちゃんに付きっきりで睡眠不足になります。オムツ交換や授乳、寝かしつけや抱っこと幸せと同時に、多忙な毎日が始まります。
産後の身体はますます疲れて、睡眠不足でストレスも溜まるばかり。
そんな時は、少しでも休息をとりましょう。
横になるだけでも変わります。
足の下にクッションを入れて高さを高くすることで立ちっぱなしや疲労で溜まった下半身の血液が循環され、浮腫が解消されて楽になりますよ。

□その②:適度な運動とマッサージ

・どういうことなのか?
赤ちゃんに付きっきりで頻繁な授乳や外出が少ないことで、産後はどうしても抱っこや授乳で同じ姿勢でいることが多くなります。
身体を温めたり、血流を良くすることは浮腫の解消に繋がります。
同じ姿勢を続けずに、こまめに身体を動かすことを意識しましょう。
背伸びをしたり、足首、膝、ももなど、関節を曲げ伸ばしするだけでも違います。産褥体操やベッドに寝た状態でつま先を大きく回すなど、負担の少ないストレッチで血流やリンパの流れをよくできます。
特にお風呂など温めた状態でふくらはぎをマッサージすることはとても効果的です。
アキレス腱伸ばしも効果的です。

□その③:ナトリウムによる塩分の取りすぎ注意

・どういうことなのか?
精製した塩には細胞からの水分の脱水作用が強く、塩分としてのナトリウムを摂りすぎることで、浮腫につながります。
天然の塩はカリウムやマグネシウムといった細胞の脱水作用を防ぐ成分が含まれているため積極的にとり、化学塩に含まれる塩分(ナトリウム)を控えめに、余分な塩分を排出する働きのある「カリウム」を食事から摂取するのもいいと思います。
赤ちゃんに付きっきりとお世話で自分は後回しになりがちですが、カリウムを多く含むキウイやほうれん草、ブロッコリーなどもこまめに活用して、バランスの良い食事を心がけましょう。

以上、産後の浮腫についてでした。

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