産後の抜け毛はいつから?対策は?徹底解説

産後知識

・産後の抜け毛の原因とは?
・産後の抜け毛はいつからいつまで?
・産後の抜け毛の対策なんてあるの?

 

こういった疑問に答えます。

この記事を書いている僕は、整骨院・整体院で施術を10年経験。
整骨院・整体院を経営して5年が経ちます。
令和5年中に2店舗目の出店予定
毎月、産後骨盤矯正をご希望の新規患者様は月平均15人以上。
年間平均180人以上の産後のお悩みの方の施術に携わっています

こういった僕が、解説していきます。

本文

■1. 産後の抜け毛の原因はどんなの?

・その①:女性ホルモン分泌量の変化
・その②:睡眠不足
・その③:身体の栄養不足
・その④:ストレス増加

□その①:女性ホルモン分泌量の変化

・どういうことか?
産後の抜け毛と密接に関わっているのが、女性ホルモンの分泌量の変化です。
・エストロゲン…女性らしい身体つきをつくる、肌の弾力や髪を健康に保つ
・プロゲステロン…体温を上げたり、妊娠しやすい状態にする
この2つがあり、妊娠中はどちらも分泌量が大きく増加
特にエストロゲンはヘアサイクルを伸ばす作用があるため、妊娠中は、髪が抜けにくくなります。
しかし、出産後は元に戻るので、今まで残っていた髪が一気に脱毛します。
これが産後の抜け毛につながります。

□その②:睡眠不足

・どういうことか?
熟睡中に分泌されるホルモン「成長ホルモン」の働きが髪に大きく影響します。
・頭皮や髪へのダメージを修復
・発毛を促進
・髪を太く長く成長させる
といった発毛・髪の成育に大きく関わります。
睡眠のゴールデンタイムは「午後10時から午前2時」の間に成長ホルモンが最も分泌されるため、
出産後に夜泣きなど十分に睡眠が取れない・眠りが浅くなり熟睡出来ないなど起こりやすくなります。
そのため、成長ホルモンが十分に分泌できず、抜け毛以外でも切れ毛や枝毛を感じる方も多くいます。

□その③:身体の栄養不足

・どういうことか?
抜け毛の原因は、身体の栄養不足
授乳中の産後ママは、血液から母乳が作られているため、鉄分やカロリーなどの栄養が多く消費されてしまいます。
母乳には、ミネラルやビタミンも豊富で、ビタミンA、E、およびKも含まれます。
それ以外にも40種類以上の酵素や200種類以上のオリゴ糖と呼ばれる複合糖質、1000種類以上のたんぱく質が含まれます。
それらすべてが産後ママの母乳から生成され、赤ちゃんの発育や免疫力など丈夫な体になる事を促進します。
これだけの栄養素が1人の女性から消費されるので、当然産後ママの体力も消耗されます。
これらは、髪の発毛・成長にも必要なので、不足すると髪質の低下や抜け毛の増加を招きます。

□その④:ストレスの増加

・どういうことか?
最後の産後の抜け毛の原因はストレスです。
ストレスが増えると髪にも影響します。
周りの方で、ストレスで円形脱毛症になった方はいませんか?
ストレスは、次の影響が出ると考えられます。

・頭皮への血行不良
血管が収縮し、血流が滞る
・頭皮環境の悪化
皮脂の過剰分泌を招く
・髪の成長を阻害
ストレスで体内の亜鉛が減少

など体内だけでなく体外への影響もあります。
特に出産後は、女性の体に大きく負担をかけて出産するので、回復しないまま育児が始まります。
睡眠不足や生活の急変によってもストレスが溜まり、抜け毛が増えやすい状態になります。

■2.産後の抜け毛はいつからいつまで?

・産後の抜け毛が始まる時期は?

個人差はあるものの、抜け毛が多くなるのは産後2~3か月後あたり
出産直後じゃない理由として、ヘアサイクルの仕組みが大きく関わるため時期がずれます。
女性ホルモンは出産前に多く分泌されるため、毛髪の成長期が長く続き髪は太く強くなります。
産後女性ホルモンの分泌量が減ると、毛根は成長期から退行期、そして休止期に入り脱毛が始まります。
この過程が入るため、根け毛が多くなるまで2~3か月後と時間的なずれが生じます。

・産後の抜け毛のピークは?

個人差はありますが、産後4か月~半年までがピーク時期となることが多いです。
ピーク時はシャンプーや櫛を通すだけで毛髪が抜けてしまうので、不安になるかもしれませんが
ほとんどの産後ママが経験していますので安心してください。

・産後の抜け毛が治る時期は?

およそ産後3か月からピークが終わる産後半年を過ぎると、
ヘアサイクルは平常通りに戻り始め、抜け毛の量も徐々に落ち着いていきます。
個人差が激しいため人によりますが、早い人で産後7か月程度、多くの人は産後1年程度で抜け毛は落ち着くことが多いです。
ただし、ホルモンバランス以外の要因により大きな差はでます。
出産後は環境が大きく変わりますから、育児や赤ちゃんの夜泣きにより、睡眠不足や食生活の乱れなどの事情が絡むと抜け毛の回復が大幅に遅れることもあります。

ただ、正規のヘアサイクルの状態に戻ろうとする反応ですので誰もが通る道です。
ご安心ください!

■3.産後の抜け毛の対策なんてあるの?

産後の抜け毛はほとんどのママさんが避けては通れないもの。
生理現象なので、気に病むことはありません。
ただ「もしこのままだったら…」と思う方もいると思います。
こちらでは、なるべく早くできる対策やケアのアドバイスをさせていただきます。

・その①:身体に必要な栄養のバランスの取れた食事
・その②:十分な睡眠を取る
・その③:敏感・乾燥肌用のシャンプーを使う
・その④:頭皮ケアをする
・その⑤:髪型を変えてみる
・気になる方は治療薬で改善

□その①:身体に必要な栄養のバランスの取れた食事

「髪にはどんな栄養が必要?」と聞かれても、答えられる人は少ないと思います。
まずは髪の健康を整えてくれる栄養にはどんなものがあるか簡単にまとめました。

たんぱく質:髪を構成するケラチンの元になる成分
シスチン:髪にハリやコシを与え、強くする働きがあるアミノ酸
亜鉛:ケラチンの合成を助け、薄毛の要因5αリダクターゼを抑制するミネラル
ヨード:毛母細胞を活性化させる働きのあるミネラル
ビタミンC:血流を改善し、亜鉛の吸収を助ける働きのあるビタミン
ビタミンB2:皮脂の分泌を抑え、毛母細胞の分泌を促す働きのあるビタミン
ビタミンB6:ケラチンの合成を補助する働きのあるビタミン
イソフラボン:5αリダクターゼを抑制し、女性ホルモンと似た働きのある大豆ポリフェノール。
コラーゲン:頭皮環境を整え、血流を改善する働きのある成分

□その②:十分な睡眠を取る

睡眠は髪の成長のゴールデンタイム(午後10時~午前2時)と言われるため、まとめて6~7時間の睡眠を摂るのが理想的です。
成長ホルモンが髪に大きく影響します。
しかし、赤ちゃんは大人とは違う睡眠リズムを持っています。

そのため細切れの睡眠が毎日続き、1人で熟睡できる日はないに等しいです。
短時間でいかに熟睡できるかが大事になってきます。
大事なのが次のポイントです。

・布団やベットで寝る
・寝る前のスマホやテレビの鑑賞は避ける
・暖かい飲み物を飲み、眠気を促す

これを実践することで、睡眠の質をあげましょう。
一番大事なのは、パートナーとの協力です。
パートナーがお仕事が休みなのであれば、交代で休んだり睡眠や疲労回復に意識を向けましょう。

□その③:敏感・乾燥肌用のシャンプーを使う

産後にホルモンの分泌が減っていくことで、肌質が乾燥性敏感肌に変わることがあります。
もちろん頭皮も肌なので同じことが言えます。
そのため、今まで使っていたシャンプーが頭皮に合わなくなったりする場合もあります。
そのままだと頭皮トラブルの原因にもなりかねません。
乾燥性敏感肌には、できるだけ低刺激なシャンプーがおすすめです。
「アミノ酸」や「ベタイン系」のものがいいです。
また保湿成分も一緒に入っていると頭皮の乾燥も防げます。

□その④:頭皮ケアをする

頭皮への血流を良くするために頭皮マッサージも試してみるのもいいでしょう。
頭の横のこめかみ当たり、側頭筋と呼ばれる筋肉が嚙む時に使う筋肉なので疲労しやすく、凝りやすいです。
側頭筋を指で円を描くようにマッサージしましょう。
リラックスもできますし、目の疲れも取れやすいです。

□その⑤:髪型を変えてみる

思い切ってカットすることも効果的です。
・ボブ(ひとつ結びができるくらいの長さ)
・ショートカット
髪を短くすることで、枝毛や抜け毛が目立たなくなります。

□気になる方は治療薬で改善

もし産後の抜け毛が1年経っても気になる方は、ほかの原因も考えられます。
・女性型脱毛症(FAGA)→女性特有の薄毛
・円形性脱毛症→急激なスピードでまとまった髪が抜ける 主にストレス
・甲状腺機能の異常に伴う薄毛→ホルモン異常や抜け毛の症状も
薄毛は様々な原因が考えられますので、他にいろんな症状を併発しているとか1年経ってもっていう方は、専門家やクリニックの医師に診てもらう事を考えましょう。

産後の抜け毛について参考になれればと思います。
結論として、抜け毛はホルモンや様々な原因が考えられます。
夫(パートナー)や家族の協力は必要不可欠です。
無理せず協力してもらいましょう。

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